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ヒブワクチン

ヒブ(インフルエンザ菌b型)ワクチンとは

ヒブとは、「インフルエンザ菌b型」の略称のことで、脳と脊髄を包む髄膜や、のどの奥の喉頭蓋、関節、肺などに重い病気を引き起こす細菌のひとつです。冬に流行するインフルエンザ(流行性感冒)の原因となるインフルエンザウイルスとは、名前が似ていますが、まったく別のものです。

ヒブはせきやくしゃみとともに鼻やのどから入り込むことで感染します。ヒブが原因で起こる病気の主なものには髄膜炎、喉頭蓋炎、肺炎、菌血症などがあります。中でも発症の割合が高いのが髄膜炎です。
ヒブ髄膜炎は、5歳未満の乳幼児がかかりやすく、とくに0~1歳の小さなお子さんがかかりやすいといわれています。また、保育園などに通っている子どもは、せきやくしゃみなどによってヒブをうつし合うため、通っていない子どもに比べて2~3倍罹患率が高いことがわかっています(※1)。

ワクチン接種の有効性

ワクチン接種でヒブから大切な赤ちゃんを守りましょう

髄膜炎などのヒブ感染症を予防するためには、ヒブワクチンの接種がもっとも有効です。2008年にヒブワクチンが導入されるまでは、全国で年間約600人の子どもたちがヒブ髄膜炎にかかっていたと推定されています。2010年11月から、公費助成(子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業)が開始されるようになると、多くの子どもたちに接種されるようになり、ヒブ髄膜炎の罹患率は公費助成前の3年間と比べて57%減少しました。

その後2013年4月にヒブワクチンは定期接種に認められ、さらに多くの子どもたちに接種されるようになりました。その結果、2014年にはヒブ髄膜炎の罹患率は公費助成前3年間と比べて100%減少しました(図1)。

ヒブワクチンの接種は、接種したわが子を感染から守ると同時に、多くの子どもたちがヒブワクチンを接種することで高い集団免疫効果を得ることにもつながります(図2)。生後2か月になったらすぐにヒブワクチンを受けるようにしましょう。

図1国内10道県*1におけるヒブ髄膜炎罹患率の推移(5歳未満人口10万人当たり)

国内10道県におけるヒブ髄膜炎罹患率の推移

厚生労働科学研究費補助金 新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業
「Hib、肺炎球菌、HPV及びロタウイルスワクチンの各ワクチンの有効性、安全性
並びにその投与方法に関する基礎的・臨床的研究」平成26年度 総括・分担研究報告

図2集団免疫の考え方

集団免疫の考え方

周囲の人がワクチン接種により免疫を獲得していれば、
免疫をもっていない乳幼児でも感染症リスクは低くなります。