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おたふくかぜワクチン

おたふくかぜの合併症には、治らない「ムンプス難聴」も

おたふくかぜの合併症で難聴になることがあり、これを「ムンプス難聴」といいます。おたふくかぜにかかった1,000人に1人の割合で起こるといわれ、多くは片側の耳だけですが、両側に起こることもあります(※)。
子どもが難聴になった場合、気づかないことも多くあります。しかし、うまく聞き取れず会話やコミュニケーションがしにくかったり、音の聞こえてくる方向がわかりにくかったりすることで、集団生活などでストレスを感じる子どももいるようです。
おたふくかぜの治療は、発熱や痛みなどを抑える対症療法しかなく、難聴の治療法もありません。おたふくかぜによる腫れなどの症状は1週間程度で治まりますが、難聴は一生治らないため、ムンプス難聴を防ぐためには、ワクチンを接種しておたふくかぜにかからないようにすることが唯一の手段です。

  • 橋本裕美 小児科臨床 2011; 64(6): 1057-1064
イラスト ムンプス難聴